エレクトロニクス基礎研究所について

本研究所は、エレクトロニクスの基礎分野における研究に貢献することを目的として、1987年12月に「エレクトロニクス基礎研究センター」として設立された。その後、文部省(当時)の特別補助を得て、1994年4月に「エレクトロニクス基礎研究所(Fundamental Electronics Research Institute: FERI)に名称を変更した。

当初は工学部の付属研究所であったが、1996年4月には大学付属研究所に衣替えを行い、本学のエレクトロニクスの研究を担う重要な施設として発展を遂げてきた。国内外の研究機関との共同研究を積極的に受け入れ、活発な研究活動を続けることを重要な方針と している。

本研究所の設備は、

  • ・文部科学省の私学助成
  • ・科学研究費補助金
  • ・私学振興財団学術振興資金
  • ・日本学術振興会産学共同研究事業
  • ・未来開拓研究事業
  • ・科学技術庁振興調整費
  • ・科学技術振興機構先端分析機器開発事業
  • ・新技術振興財団新技術コンセプト事業
  • ・産業界や財団からの研究費
  • ・学内共同研究費
等により設置されている。

特に表面、薄膜における原子・分子レベルのキャラクタリゼーションに 関しては、充実した装置群を有している。

研究所の組織

本研究所では、共同研究を推進するために二つの部門を設けている。共同研究部門には、特定の分野の研究に特化された特殊な装置が主に属している。これらの装置を用いた実験には、ふつう特殊な知識と経験が必要となる。そのため、本学教員を研究代表者をした共同研究を学内外から募集し、運営委員会の審議を経て研究課題を 採択している。

共同利用部門に属している装置は、一般的に使用することができる汎用装置が主である。簡単な講習会を受講して操作法を習得すれば、自由に使うことができる。

本研究所では、毎年、「原子・分子レベルの材料創製とキャラクタリゼーション」に関するシンポジウムを開催し、多くの方々が出席し、好評を得ている。このような研究やシンポジウムの開催等を通して国内外の研究の発展に大きな寄与をしている。学内においても、共同研究装置と共同利用機器の提供を通じて貢献するとともに、 大学院および学部学生の教育にも力を入れている。

本研究所を拠点母体として、学術フロンティア推進事業「界面領域新機能材料の研究」(1998~2002年度)、お よびその継続プロジェクトである学術フロンティア推進事業「ナノ構造・界面を利用した新機能材料の開発」(2003~2007年度)が文部科学省の私立大学 高度化推進事業として認められている。

研究所の活動状況

文部科学省の補助のもとで、毎年約15テーマの共同研究プロジェクトが、本研究所の充実した 最新の装置群を用いて行われている。また、本研究所の共同利用機器(RINT-XRD、ESCA、EPMA、 SEM、AFM等)は、学内外から毎年のべ1000人以上が利用している。これらの装置、機器を利用し て得られた研究成果は、共同研究・共同利用により、毎年数十報以上の学術論文として公表され ている。

毎年、「原子・分子レベルの材料創製とキャラクタリゼーション」に関するシンポジウムを開催し、多くの方々が出席し、好評を得ている。このような研究やシン ポジウムの開催等を通して国内外の研究の発展に大きな寄与をしている。学内においても、共同 研究装置と共同利用機器の提供を通じて貢献するとともに、大学院および学部学生の教育にも力 を入れている。