大阪電気通信大学国際ワークショップ

大阪電気通信大学では、超高真空中の表面における「ステップ」研究の世界的研究者であるメリーランド大学Theodore L. Einstein教授をお招きし、ワークショップを行います。T. L. Einstein教授の講演と合わせて、国内の世界的な研究者による講演およびポスター講演などを通して深い議論を行って頂きたいと考えています。

このワークショップでは結晶表面上の「ステップ」に焦点を絞ります。産業などで求められる巨視的スケールの装置内での現象を原子スケールからいきなり説明しようとするのは爆発的に多様な状態密度あるいはエントロピーに阻まれ現実的ではありません。群馬大学の山本隆夫教授などが指摘したように、「ステップ」というメゾスケールの励起体を間に考えて原子スケールの現象と巨視スケールの現象を接続すると、現象の背後に潜む仕組みをより上手く理解できると考えます。そこから生まれる新しい知見は、創造的な発想を刺激し新材料開発にも繋がることでしょう。超高真空中の表面における結晶成長ばかりでなく溶液や融液からの結晶成長も含め、それぞれの実験を経糸とし、理論を緯糸とする、実験と理論が協調する研究に繋がることを目指します。

皆様の多数のご参加をいただき、活発な議論を行っていただくことを期待しております。